イルミネーションが目にしみる季節となりました。
と言うと「あぁ…独り身で寂しくて涙するのね」などと思われそうだが、そうではなく、イルミネーションの明かりがドライアイにしみるのである。
ある時は、街のイルミネーションの中、明かりがしみた目が痛くて痛くて、涙を流しながら歩いたこともある。
寒空の下、一人涙を流して歩く女……涙の理由を知らない人から見れば、何だかかわいそうな光景だが、ホント、ドライアイが痛いだけだから、ご心配なく。
さて、この時期になると、若かりし頃の恋愛を思い出す。
なぜ思い出すかというと、とても申し訳なかった……という気持ちからだ。
クリスマスが近づいたある冬の日のこと。
当時、付き合いだして日が浅かった彼が「クリスマスはディズニー(ランド)もいいね」と言い出したのだ。
彼にしてみれば、私が喜ぶと思って言ったのだろうが、私の反応は彼の期待を大きく裏切った。
「えーっ、やだーっ、寒いし、遠いし、混むし、何時間も乗り物を待つなんて出来ないよっ!」
彼の「ディズニーもいいね」が言い終わるか終わらないかのタイミングに、畳み掛けるように言い放った私の正直な気持ちだった。
ひどい。ひど過ぎる。
今思い出しても、その言い草はないだろうと思う。
当然、彼は拗ねた。
拗ねて、拗ねて、最後は激怒して「普通、喜ぶだろーがっ」と言った。
私は彼の言葉に言い返すよりも「普通って何???」と疑問が沸き、普通という型にはめようとした彼を一瞬で嫌いになってしまったのだ。
やー、若かったね、私も。
その時は「女子はみんなディズニー好きだと思うなよーっ」と思ったりしたが、歳を重ねて当時の事をふと思い出すと、私を喜ばせたかったという彼の気持ちを汲み取れなかったなぁ……としみじみするのである。
その後は、彼と、友人と、一人と、いろいろなクリスマスを過ごしてきたが、なんだかんだ言っても、この時期のちょっと浮かれた雰囲気は嫌いじゃない。
ドライアイが痛かろうが、やっぱりイルミネーションは綺麗だし、テレビや街角から流れてくるクリスマスソングに胸が躍ったりする。
ちなみに、今年は……仕事だけどな。仕事に励むけどなっ。
って、負け惜しみじゃないやい!とだけ言っておきます。
みなさま、ニコビがスタートして数ヶ月、この不定期連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。
これから益々寒くなってまいりますので、風邪などに気をつけて、良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますん♪
2013年12月13日
ビールと焼きそばをこよなく愛す、アラフォー独女。特技は思ったことがすぐ顔に出る。恋愛はご無沙汰。日々の些細な出来事に幸せを感じながら、なんとか、前向いて生きてます。