働くママの悩みの一つは、愛する子どもを長時間、保育園に預けなければならないこと。
働く理由は人それぞれで、やりたい仕事をしたいから働く人、将来を見据えて、キャリアを分断せず正社員でいることを守る人、自己実現とかキャリアとかは置いといて、とりあえず目先の収入が必要な人。
色んな人がいると思うけど、どんな理由であれ、すき好んで子どもを長時間預けるママは、多くないと思うのよね。
もちろん、保育園に預けるメリットもたくさんある。
集団生活の中で基本的なマナーやルールを学んでくるし、社交性もつく。
お友だちもたくさん出来て、同年代の子と思う存分遊ぶことができる。
特にうちのムスコは「ザ・男子」って感じのやんちゃぶりなので、ムスコが満足する遊び方を毎日提供するのは難しい。
3歳の目線に立って戦いごっことか、アラフォーには厳しいんだ…
だから、泣かずに保育園に行ってくれる日は悩まない。
でも休み明けに「ほいくえんいきたくないの」としょんぼりしていたり、保育園の入り口で泣かないようにへの字口になってたり、やっぱりガマンできずに泣いちゃって「おかしゃん、おしごといかないで」と縋りつかれたり…
あ、なんかもう書きながら涙出そう。
泣く子を置いて仕事に向かうとき、子どもにこんな思いをさせてまで仕事がしたいのか、本当にしたい仕事なのか、自分にとって優先すべきことは何なのか、子どもにとって最良の選択肢はどれなのか、自問しまくる。
そんな日は、せめてもの罪滅ぼしと思ってたくさん抱っこして甘えさせるけど、小さなからだやすべすべのお肌を堪能して、癒されてるのは結局自分。
子どもは笑ってくれるけど、それでチャラになるわけないのは分かってる。
ああ、つらい、つらいよ。
一方で。
アラフォーにもなると、仕事でもそれなりにやりがいや責任が出てきて、正直、仕事楽しい、って思ってるママも多いと思う。
わたしも元々ワーカホリックなので、忙しければ忙しい程アドレナリンが出まくって、嬉々として仕事しちゃうんだけど。
でもやっぱり「ワーキングマザー」なので、時短だし残業できないし、子どもの体調不良ですぐ休むし、昔みたいには仕事ができない。
あるママ友の勤めている会社では、妊娠するとあきらかに「出世外れコース」の部署に異動になって、そこから当分変わらないんだそうだ。
上司も理解があって雰囲気が良く、働くママ同士、仕事も協力し合えてものすごく働きやすいそうだけど、時折ふと「わたしはもう、これ以上はいけない」と思うと気が滅入ることもある、って。
贅沢な悩みだけど、とてもよくわかる。
仕事を通じての自己実現が中途半端で、思うように働けない自分の境遇に悩むけど、走って子どもを迎えに行って、満面の笑みで胸に飛び込んでくる子どもを抱きしめて「やっぱりわたしの優先事項はこの子」って再確認する。
そして翌朝、また子どもを預けることに罪悪感を持って。
なんてことを、毎日ぐるぐる考えちゃうんだよぉ~。
働くママって忙しいよね、ほんと。
身体的な忙しさに加えて、いっつもこんなこと考えてるんだもん。
しかも、いくら考えても答えは出ない。
答えが出ないなりに、気持ちを切り替えてみたり、手を抜いてみたり、頑張ってみたり。
試行錯誤しているうちに、いつの間にか時間が経って、そのうちなんとか感情のやりくりができるようになるのかもしれない。
子どもと同じくらい、ママも日々成長しているんだね。
2014年2月5日
二子玉川在住の某大学キャリアカウンセラー(JCDA認定CDA)。あらゆる世代の女性の就労支援がテーマ。二子玉川育ちの家事上手なオットとマイペースで自由人なムスコと3人で二子玉川ライフを満喫中。