苦節3年、やっとお鉢が回って参りました…そう、入れたのです、認可保育園に!!
応援してくださった皆さま、お力を分けてくださった皆さま、本当にありがとうございました!
感謝の意味も込めて、セイノ家の保活の様子を振り返り、これから保育園を探そうとする方、これから子どもを持つ予定の方に少しでも参考になるよう、情報を残したいと思います。
ちょっと長いですが、お付き合いくださいませ。
まず、今回の幸運に一番影響したのは、なんといっても世田谷区の対応が良かったこと。
待機児童数全国ワーストワンの悪名を持つ世田谷区ですが、ここ数年着実に保育園の数を増やしていっています。
その中でも、今年度は認可保育園の新設ラッシュで、かなりの数を受け入れられる予定、だったんだが…
前回のコラムでも少し触れたけど、資材と人材不足等で、新設予定8園(平成27年度開園予定を含む)のうち、平成26年度4月開園にこぎつけられたのはたったの1園。
これが決まったのが、4月入園申し込み期日の直前で、一部の保護者は阿鼻叫喚の様相でしたが、ここからの世田谷区が神対応!
残り7園のうち3園について、仮設園舎を建てて4月受け入れを可能にしたのです!!
緊急対応ということで対象は1~3歳までに限定されたけど、一番待機の多い1歳児と、保育ママや保育室(いずれも0~2歳までの小規模園)の卒園児、0~2歳までの小規模認証園に通う3歳児の受け入れに重点を置いて、この措置を取ったとのこと。
これにより、玉川地区と砧地区だけで1歳児53名、2歳児64名、3歳児64名の受け入れ枠が増えたわけですよ。
この対応が決まったとき、嬉しさのあまり保坂区長のお家に行って直接お礼を伝えたい気持ちになったよね(迷惑)。
これに関しては、本当にラッキーとしかいいようがない。
ただ、この後も新設園の開園は続くし、いずれは今ある区立幼稚園を認定こども園にして、保育の必要な子どもの受け入れ枠は増えていきますので、まだまだ期待できます。
前置きが長くなりましたが、本題は我が家の保活の振り返りだったね。
前回も触れましたが、まず、我が家の指数は110点で内訳は以下の通り。
第一希望園の一次選考順位は、25位中9位で落選でした。
二次選考で何名枠があったかは不明ですが、25名の申し込みのうち、一次で内定したのは2名だったので、残りの23名が引き続き二次で申し込んだと仮定して、その中では我が家の指数が高かったということになります。
恐らく、同指数の家庭は多いはず。
その場合、「より所得税額が低い」とか「より長く有償で預けている」とかの家庭が優遇されます。
世田谷区は年収の高い世帯が多いので、我が家は有利だったのかな。
あとは、1歳から2年間有償で認可外・認証保育園に預けていたことが大きかったかと予測。
ここまでの道のりを細かく振り返ってみると、基本の保活ポイントは以下の3つ。
ひとつずつ詳しく振り返ってみます。
世田谷区は以前から待機児童が多かったし、保活って言葉はまだそんなに流行っていなかったけど、早めに動いた方がいいよとの先輩ママからの助言もあって、産前休暇に入ってすぐ、0歳4月入園と1歳4月入園の両方を踏まえて保育園の見学に行きました。
予定よりはやくムスコが出てきちゃったので、保活は活動半ばで中断、生後4か月ごろから再開したけど、結局通った園は産む前に申し込んだところだったので、早めに動いて良かったな、という感想。
余談だけど、生後4か月で申し込んだ認証園、ついこの間、入園意思の確認連絡がきたんだよ…まさかの2年半待ち!
ついでの余談だけど、人気の認証園なんかは、待機児童が多すぎて「見学不可」ってところもありました。
見学不可…事実上受け入れ停止ってことよね。
ちまたで見かける保活情報には、「認可園に入れなかったら他の預け先を探しましょう」なんてアドバイスが書いてあることもありますが、少なくとも世田谷区ではそれでは間に合いません。
これを読んでアピール人口が増えると園は迷惑かもしれないが…
認可園は自治体選考だけど、認証園・認可外園は園との直接契約なので、身もふたもない言い方をすると「園が入れたい家庭を入園させられる」わけ。
であれば、園長先生に気に入られることがどれだけ効果絶大か、想像は容易いよね。
うちは、最初に入った認可外園が毎朝お弁当&電車通園だったのでつらくてつらくて、とにかく自宅近くの保育内容が充実してる園に入りたくて、産前から見学に行って申し込みして待機、通りががって園長を見かけるたびに声をかけて世間話(の中に入りたいアピールを織り交ぜる)、産まれたら見せに行く、外部者参加可能なイベントには必ず行く、などしました。
功を奏して、1歳4月で無事、認証園に転園。
当然のごとく1歳4月の認可園選考は漏れており、日々の通園がつらすぎたわたしは「これがまだ続くのか」と絶望していたので、自宅近くの認証園に内定したとき園で泣いたよね。
マジ泣きした。
認証園にしろ認可外園にしろ、預けていれば認可園申し込みの際に「申込児を有償で預けている=6点」がつくので、とにかくどこかに預けておくことが大事です。
我が家は今回の入園申し込み書に、欄外を使って希望を18園分書いた。
けど上には上がいて「年齢の数だけ書く」という節分の豆的なジンクスを大事にしたり、中には「世田谷区内全部書く」という猛者も。
「たくさん書いてあれば、それだけ入りたい気持ちの表れになる」という噂もありましてね。
この噂、あながちウソじゃないかもな、と思うのが、我が家のこれまでの落選ぶりです。
実は我が家、通っていた認証園が自宅から近いし保育内容もよくて転園させる気になれず、認可園の申し込み数が極端に少なかったの。
かなり選り好みして申し込みをしていたので、1歳も2歳も、今回の3歳の一次選考も漏れたのかなーと思うと、「たくさん書く=入りやすくなる」という説も、もしかしたら本当かもしれない。
ここまでが、セイノ的保活の重要ポイントです。
補足すると、保育ママや保育室は、単願であれば0歳4月も1歳4月も受け入れ可能なところがありました。
保育ママは時間が短すぎ、保育室は遠くて通園が難しく諦めたけど、その辺が調整できればうまくいけば預けられる可能性はあるかと。
それから、意外と認可園の年度途中入園って多いの。
なので、4月入園ができなくても、引き続き年度途中も待機していると、入れる可能性は高くなります。
あとは、きょうだいポイントね。
きょうだいポイントありで、3歳認可落選はさすがに少ないようなので、きょうだいをつくってしまうという方法もありかも!?
どっちも入れない、どっちかしか入れない、入れたけど違う園、という可能性もあるもろ刃の剣だけど、少なくともひとりっこ110点家庭よりは認可園に入れていたので、ご参考まで。
最後になりますが、もうひとつ。
世田谷区は対応が遅い、とか、他の自治体みたいにどんどん保育園作って欲しいという声もあろうかと思うけど、わたしは世田谷区のやり方は信頼できると思ってます。
まずだいたい、待機児童の数え方が違うのはご存知かしら?
世田谷区は「保育園に入れないため育児休業を延長」したり「保育園に入れなかったために退職」をするケースの他、「求職中」の場合も「待機児童」とカウントしますが、そうしない自治体もある。
数え方にバラツキがあるため、世田谷区の保育園がとびぬけて足りない、というわけではないの。
あと「足りないなら、つくればいいじゃない」とばかりに保育園をガンガン増やした自治体では、かなり質の悪い保育園も出てきてしまってクレームも多いと聞きます。
保育の質が悪い園に、大切な子どもを預けられる?
無理でしょ、いくら枠があっても。
世田谷区は信頼できる保育園を着実に増やしているし、ゆっくりかもしれないけど、変化に対応してくれていると感じます。
この安心感が、世田谷区が子育てに向いていて、これだけ待機児童をかかえていても子育てしたい街として名前があがるんだろうなぁ、と思うのよ。
2014年3月2日
二子玉川在住の某大学キャリアカウンセラー(JCDA認定CDA)。あらゆる世代の女性の就労支援がテーマ。二子玉川育ちの家事上手なオットとマイペースで自由人なムスコと3人で二子玉川ライフを満喫中。