いい保育園とわるい保育園、その見分け方って、あるんでしょうか?
答えは、ありません。
〜完〜
…これだけではアレなんで。
なぜ答えがないのか。
それは、人によって、何を良しとして、何を良しとしないかが異なるから。
当たり前のことだね。
千差万別、十人十色。
保育園のあり方や選び方だって同じで、満場一致の正解なんてないんです。
なので、正しく表現するなら、
「よい保育園、よくない保育園、その判断基準はあなた次第」
ってタイトルになります。
長いわ!
何をもって「よし」と判断するか、どこを「よくない」と思うのか、その判断基準が人によって違うから、
「あそこの保育園はいいって聞いた」
「むこうの保育園は評判よくないんだって」
っていう、根拠のないうわさに翻弄されるんだよね。
わたしもだいぶ翻弄されました。
翻弄されながらもやっとこさ認可保育園に決まったわけだけど、これまで通っていた認証園と違いすぎて戸惑う毎日。
「この部分は今の保育園の方が良いな、でもあっちの部分は前の保育園の方が合ってたなぁ」と、日々気付くことがあります。
その、翻弄された経験と今現在の戸惑いを踏まえて、セイノ的「判断基準になる項目」をお伝えしたいと思います。
4月に初めて保育園に通いだしたり、我が家のように転園して違う保育園に通うようになったり、「保育園の比較」に悩むママがいたら、参考にしてくれるとうれしいです。
あと、これから子どもを産む、これから保育園を探す、そんなママたちの一助になったらいいなーとも思っています。
設置基準とか補助金とか、そういう堅苦しく細かいことはニコビらしくないので置いといて。
簡単に言うと、認可 > 認証 > 認可外の順で「設置基準が厳しく」「補助金が出る(認可外はなし)」んだけど、だからといってその順番通りにいいわるいが決まるかっていると、そうじゃないんです。
もちろん、一般的には認可園が「一定の基準を守っている」ので、認可園にすごく悪いっていうのはありません(世田谷区はいい保育園が多いと思いますよ!)。
でも逆の発想で、「基準がゆるい分、枠にとらわれない保育を提供できる」という考えのもと、特色のある認可外園も多いし、それに共感してあえて認可外に通わせる家庭もある。
全部英語の保育園とかさ。(もちろん、目ん玉飛び出るほど保育料金が高かったりするけど!)
その辺は、保育方針や保育内容にもかかわってくるので、次項で触れます。
通う範囲とか保育料にもよるけど、認可園だけじゃなく大枠で選んでみると良いと思います。
その中で、自分の目で見て肌で触れて、「いいな」と思うところが選べればベストでしょう。
上で書いたような全部英語でやるような認可外園は特殊だけど、認可園や認証園でも、リトミックや英語教育を取り入れているところもあれば、そういうことはやらず、まずは基本の遊びを重視するところもある。
幼稚園のように文字を覚えるなどの就学前教育をやるところもあるし、あえて教育はせず、保育の中で自然に覚えさせる方針のところもある。
他にも、異年齢保育をするかどうかとか、運動会をやるかどうかとか、社会活動の機会があるかどうかとか(買い物に行くとかね)、先生の呼び方の違いとか、ランチ後の歯磨きをするかどうかとか、いろいろ細かい違いがあります。
とにかく見に行ってみて、どんな風に保育しているのか実際に知って、これはいいな、これはうちの子にあってるな、と感じることが大事だと思います。
我が家の場合。
以前通っていた認証園は、リトミックやクラフト、英語教育や所作のしつけなど、かなーりカリキュラムが豊富で高度でした。
預けておけば園でいろんなことをどんどん体験、吸収して成長していったので、すごく良かったと思っています。
変わって今の認可園は、基本の遊びを重視した、昔ながらの保育園。
正直、以前の園にあったようなカリキュラムがなくてわたしは少し残念に思っていましたが、どうやら遊びの中に取り入れていろんな体験をさせてくれてるっぽい。
この辺は、保育園の歴史を感じさせる、安心感を得ることができました。
子どもはどちらも楽しく通うし、性格的には今の園の方が合っているような気もしているので、今は満足しています。
小さいうちはなくてもあまり関係ないのですが、動き出して運動量が増えてくると、正直園庭はあった方が良いです。
お天気が崩れそうな日でも、短時間でもぱっと表に出られるし、塀や柵で区切られた敷地内で遊べるのは、安全性も高いし清潔。
でもこれも、園庭がない=わるい保育園ではないんですよね。
園庭がない分、積極的にお散歩や公園遊びを取り入れたり、河川敷の広々とした草っ原を毎日駆け回れる保育園だってある。
園庭があっても、曜日によって使うクラスが決まっていて、毎日は遊べないっていうところもあるし、どんな風に外遊びをしているか、が大事かと思われます。
今ムスコが通う園も、園庭はあるのですがあまり広くなく、園庭がある分お散歩は少ないようです。
クラスごとに園庭を使う曜日が決まっているようなので、天気が悪かったりしてしばらく園庭に出られない、なんてこともあります。
そうなると3歳児、体力が余っちゃうんですね~…。
保育園お迎えからの~、公園で1時間とか、ワーママには拷問みたいな時間が控えてることもありますのでご注意を!
園庭と同じく、小さいうちはあまり関係ありません。
大きくなって動くようになってくると、雨の日のことなんかを考えると、園舎は広いにこしたことはないのですが。
でも都内の保育園って、敷地の問題があるから、必ずしも十分に広い園舎って期待できないことも多いんですよね。
そんなときには、園舎の広さを単体で判断するのではなく、
が大事になると思います。
上手な保育士さんは、園舎の狭さなど微塵も感じさせないほどうまく子どもたちを動かし、ストレスをためないように工夫していろんな遊びをさせてくれます。
これは本当に感心しきり。
セイノ家なんて、休日天気が悪かったらTVさんに子守お願いしちゃうもんね。
ムスコは、保育園に通っているからこそできる体験をしていると思います。
保育士の数にしてもスキルにしても、これは日中実際に保育をしている様子を見学に行ったほうがいいです。
園児たちがどんな風に遊んでいるかを見れば、直感でわかります。
わからなくても、遊んでいる園児の様子が「好きだな」と思えれば、それは合っている園なんじゃないかなと思います。
とにかく最初から一貫してお伝えしたいのは、できる限り見学しに行って、実際の様子を肌で感じること。
入れるかわからない認可園の見学なんて必要?ってわたしも思っていましたが、できるならしたほうがいいです。
同じ認可園でも、園のつくりや保育方針だけでなく、雰囲気だったり園長先生の人柄、園のデザインやおもちゃの種類や数、園舎の清潔度や保護者の様子など、実際に自分で見てみないとわからないことがたくさん。
入れればどこでもいいとはいっても、どうしてもこの園はうちには合わない、っていうところがあるかも。
ないにしても、ある程度希望の順位はつくので申し込むときに役に立ちます。
でも、どうしても時間が取れない、見学のできる日が平日しかない(こちらは働いているから保育園に預けたいんですが…)、なんてこともあるので、そんな時は東京都が実施している「第三者評価」を参考にすると良いかも。
世田谷区は、区立認可園は必ず、私立認可園も認証園も、多くが第三者評価を受けて結果を公表しています。
残念ながら認可外園は第三者評価なしなので、事業者の取り組みによるところが大きく影響しますが。(第三者評価についてはこちらで公表されています)
他にも悩むポイントはたくさんあるんだけど、とりあえず代表的な悩みどころをピックアップしてみました。
我が家はムスコの様子をみて、のびのび保育がいいなと思ったし、活発な子だから園庭は欲しいし、同じ小学校に上がる子が多くいた方がいいと思ったので、近所の認可を希望しました。
でも当然、家庭によっては
「小学校受験を考えてるから、受験に強い幼稚園で延長保育があるところ」とか
「遠くて車での送り迎えになるけど、保育方針に惚れ込んだところ」とか
「とにかくスポーツ!スポーツに力を入れているところ」とか、選んだ理由も場所も様々。
結論。
保育園は「いい・わるい」でも「よい・よくない」でもなく、「好き・嫌い」もしくは「合うか・合わないか」で決めてよい。
そして決め手の基準は「実際見てみて感じること」。
巷にあふれる数多の保育園情報に翻弄されまくって、最終的にそう感じました。
人気園だからといって、自分たちにとっていい園かどうかは分からない。
これから保育園を選ぶパパママたち。
自分たちの直感を大切に、子どもにとっていい影響の多そうな園を、パパママ自身が安心して預けられる園をぜひ見つけて欲しいです。
2014年4月22日
二子玉川在住の某大学キャリアカウンセラー(JCDA認定CDA)。あらゆる世代の女性の就労支援がテーマ。二子玉川育ちの家事上手なオットとマイペースで自由人なムスコと3人で二子玉川ライフを満喫中。