子供を育てるのにね、何が大事って、まずは体力だなって思うんです。
もう、心からつくづく思う。
もちろん、経済力も夫の協力も職場の理解も大事だしなくてはならないんだけど、それでもなお、やっぱり自分の体力がないとどうにもならない。
せっかくの休日も、自分が元気じゃないと子供と思いきり遊べないし、疲れていると余裕がなくなって、つい怒りすぎてしまったり、ちゃんと子供と向き合えなくなっちゃうと思うんですよ。
ただでさえワーキングマザーは子供と過ごす時間が少なくて、少ない時間でどれだけ濃く関わるか、が大切だというのに。
うちは今ムスコがひとりなんですけど、たまに2人目も考えたりするんですよね。
子供が増えても、節約すればまあなんとか生活はできるし、ムスコも大きくなってきたからある程度自分のこともできるし、不可能なことではないんです。
赤ちゃん可愛いし。
でもね、いかんせんわたしの体力がない。
ムスコももう3歳ですから、下の子がいるお友達も増えてきています。
そのママ友が言うわけ。
「2人になっても2倍大変にはならないよ!」
へぇそうなんだ?
「(1人のときと比べて)1.5倍くらいかなぁ」
・・・1.5倍も大変なんじゃん!
いやーむりむり、今の1.5倍でしょ?
毎日手抜きご飯をやっとこさつくって、洗濯物は山積み、寝かしつけとともに寝落ちして、子供とともに起床する毎日で、ちょっと気を抜くと風邪ひいちゃうのに、これが1.5倍も忙しくなったらやってけない自信がある。
保育園お迎え後に、下の子抱っこしたまま公園で1時間とか上の子の遊びにつきあうママをみて、「むり、わたしにはむり、無茶してはいかん」と思うわけですよ。
ちまたでは「妊活」なんて言葉が流行ってるじゃないですか。
妊活ってつまり、妊娠しやすい身体づくりのことらしいんだけど(厳密にはちょっと違うけど割愛)、妊娠しやすい身体づくりって「健康体」ってことだと思うわけ。
「健康体であること」って、妊娠するためだけに必要なものではないよね。
むしろ、産んだ後が本番ですよ。
そっちのために健康に過ごして体力付けといたほうがいい。
「体力」という視点から見れば、妊娠も出産もおまけみたいなもんですから。
結婚するために「婚活」、妊娠するために「妊活」、とか分けないでさ、「楽しく結婚・妊娠・出産・子育てしたいなら、まず体力!」って謳うべき。
え? なに? そんなことは人としての基本??
ま、そうだよね。
いかんなー。
体力つけなきゃなー。
運動しなきゃな。
まずは走ってみようかな。
健康になって体力がつけば、子育てに限らずいいことだらけだもんね。
ここは一念発起すべきタイミングでしょうか。
でもでも、それでもどーしても体力がない場合。
これは体力に限らず、育児をする上で何かしらの壁がある場合全般に言えるんだけど、やっぱり周囲の手助けだと思うんです。
組織に雇われて仕事をする場合、どんなに専門職でも基本は組織人であって、例えばどうしても抜けなきゃいけない、できない仕事はフォローし合えるようになってる。
でも核家族化が進んだ今の日本では、家のことって組織化していないからなんでもかんでも自分(とパートナー)でなんとかしなきゃいけないんだよね。
わたしが子供のころ、つまり30年以上前の日本は、核家族化はかなり進んでいたけど、まだ今より地域にコミュニティがあったように思う。
場所にもよるけど、わたしは東京近郊のマンションに住んでいて、用事があるだの体調が悪いだの、親だけでどうにもならない時は周りが子供を預かってくれたり、夕飯を作ってくれたり、そんなやりとりがたくさんあったそう。
そういうのがあれば、多少体力に自信がなくても、夫が激務で家にあまりいなくても、今よりはもう少し助け合って生活できたるんじゃないかしら。
今も多少はあるけど、特にワーキングマザーは地元でのコミュニティを形成しにくいし、ワーキングマザーが増えたことで、コミュニティを形成しない層が増えている気もします。
コミュニティを形成しない層が、思い切って新しいコミュニティを生んでもいいんじゃないかな?
なんかそういうのできないかしら?
なんかそういうの、やろうかしら??
2014年6月17日
二子玉川在住の某大学キャリアカウンセラー(JCDA認定CDA)。あらゆる世代の女性の就労支援がテーマ。二子玉川育ちの家事上手なオットとマイペースで自由人なムスコと3人で二子玉川ライフを満喫中。