首のシワを見ると年齢が分かる!と言われていますが、私も年々シワが深くなっていくような気がして、とても気になります。
自分なりに、お風呂上りに化粧水や乳液を首まで付けたりしていますが、他にマッサージや何か良い方法があったら教えてください。
(世田谷区 Y・Wさん)
今回のご質問は首のシワについて。はっきり言って難題です。
お悩みの方が多い一方、これさえすればOK!…という解決法が無いというのが正直なところです。
何と言っても、からだの中で一番重い頭をのせているのが首。
取り扱い注意の5kgほどの荷物を、肩と力を合わせて常に支えている様なものです。(首も肩もコリやすいのは当然ですね!)
また、首のシワが出来る原因は、ひとつに限りません。
突き詰めれば、骨格、首の長さ、生活習慣まで関係してくるのではないかと思います。
日々の生活の中では、就寝中の枕の高さの工夫や、首を支える筋肉をストレッチで強化する、マッサージでリンパドレナージュ…。
色々出来る事はあると思いますが、そんな中で、みなさんに共通して最も気を付けて欲しいのが紫外線です。
紫外線はシミの原因として知られていますが、深いシワ、たるみの原因とも言われています。
日焼けで肌が赤くなったり黒くなったりするのは波長の短いB波の仕業、それに比べ波長の長いA波は、余り気付かないうちに皮膚の深い所、皮膚を支える真皮層まで届いて、弾力に関わるコラーゲンなどのタンパク質を変性させてしまうのです。
これが深いシワやたるみの原因となる訳です。
「でも、これから冬だし大丈夫でしょ!」などと安心は禁物です。
冬の間は確かに紫外線の量は少なくなりB波は減少しますが、シワに関わるA波はB波ほどは減らずに降り注ぐのです。しかも、ガラスも通してしまうから室内でも気が抜けません。
既に心掛けていらっしゃる様に、お顔と同様、化粧水や美容液、クリームを塗る等、首へのケアは是非お続けください。
特にコラーゲンを生成しやすくする成分として、またエイジングケアとしても、おすすめしたいのがビタミンC誘導体です。
そして、露出を避けたり、通年日焼け止めクリームを塗る習慣をつけて、紫外線から首を守っておくことが何よりも大切です。
2013年12月1日
美容のお仕事ひと筋、二十数年。トータル・ビューティ・ディレクター、エステティシャンとして婦人科や皮膚科の医師とともに、女性特有の体の周期に合わせたメニュー開発を行うなど、医学や心理学も取り入れながら女性の美と健康を追求し、心と体の両面から女性の年齢に合わせたエステを数多く提案。現在、フリー。『セルフマッサージ・レシピ 〜 あなたの美しさを引き出す究極のエステ』監修。