ようやく春らしくなって参りました。
陽射しがぽかぽかと暖かく感じはじめると、桜の開花ももう間もなくですね!
春風と共に飛んでくる花粉はちょっと辛いものがありますが、それでも春が好きなのは生命力あふれる季節だからでしょうか。
寒さから解放されて、活動開始という季節がいよいよ到来!の筈ですが、実際にはお客様の様子も様々です。
今の時期は暖かな日が続いたかと思えば、急に気温が下がったりと日によりけり。
朝晩と日中の気温差も激しいことが大きく影響して、うっかり風邪をひいてしまったとか、今ひとつ元気が出ないなど、「とにかく季節の変わり目が苦手(ーー;)」という方が結構いらっしゃいます。
冬から春、暖かくなるとは言ってもそこは季節の変わり目。
季節の変化にからだが上手くついていけないことで、からだの調整機能である自律神経のバランスが乱れやすくなり体温調節が難しくなるのが一因です。
そこでバランスを整えることが求められる訳ですが、自律神経の調整、と聞くと少し難しく聞こえるかも知れませんが、今の様に自然がもたらす環境そのものがストレスになりやすい時期は、なるべく生活の中で防げるストレスは防ぐ、ということを心掛けてみるといいかもしれません。
といっても、十分な睡眠と規則正しく暮らす…的なことはもう聞き飽きていると思いますので止めておきまして…。
私自身が気を付ける様にしているのが、自分なりの感覚を鍛えることです。
仕事柄、日々お客様の肌やからだに触れることも多いのですが、コンディションをより正確にキャッチする為にも、皮膚の温度やきめ、筋肉の感触を感じる感覚が大事だと思っています。
もちろん、それは自分自身を感じる感覚も同様に大切です。
例えば、風邪をひいて熱が出てきたとします。
大体の人は体温計で計るまでも無く、(熱が出てきた〜>_<)と感じると思います。
もっと言えば、熱が出てくる前、或いはちょっとしたからだの変化をキャッチ出来ていれば、風邪をひかずに済んだかもしれず。
また皆さんは、寒い日も暑い日も、いちいち気温を確認することなく、からだでそれなりの刺激を感じている筈です。
知らずしらずのうちに微調整しているからこそ、元気に暮らせているようなもの、その感覚が狂ってしまうと、「寒いのに薄着をして風邪をひいた!」という残念な結果になる訳です。
ただ感じ方や感じる力には、きっと個人差があると思います。
また自律神経のバランスが乱れやすい時期=その感受性がもっとも怪しくなる(!?︎)可能性も。
だからこそ、普段から感覚を鍛えて、自分なりのモノサシを持っておくことをおすすめします。
そういえば、試合前の大リーグのイチロー選手は、起床から、食事、トレーニング、靴の履き方に至るまで、ルーティーンに行なうという記事を読んだことがあります。
それは良い結果を導く為に、効率良く習慣化された行動なんだと思いますが、同じ条件下の中に身を置くことで、揺るがないモノサシと、からだの変化をより敏感に感じる為の並々ならぬ努力なのかもしれませんね!
2014年3月24日
美容のお仕事ひと筋、二十数年。トータル・ビューティ・ディレクター、エステティシャンとして婦人科や皮膚科の医師とともに、女性特有の体の周期に合わせたメニュー開発を行うなど、医学や心理学も取り入れながら女性の美と健康を追求し、心と体の両面から女性の年齢に合わせたエステを数多く提案。現在、フリー。『セルフマッサージ・レシピ 〜 あなたの美しさを引き出す究極のエステ』監修。