(文:小林貴子さん)
まだ雪が残る中、幼稚園前の1年間のクラス、いわゆるプレ幼稚園と言われているものの面接に娘と行ってきました。
親子で紺色のちょっときちんと系の服を準備して、お受験派ではない我が家がちょっとお受験のようなことをしたのです。
数日前から「今度幼稚園でね、先生とお話しようね。」
と言い聞かせていたものの、ふだんは本能の赴くままに過ごしている2歳児が、突然先生に
「今日は何で来たのかな?バスかな?電車かな?」
などと質問されてももちろんスムーズに回答できるはずもなく。
質問を聞くどころか自由でいることを何よりも好む娘は、席を立ち先生の隣りで楽しそうにくるくる回転し始めちゃった・・
あーあ・・・
とは言え、私の中では泣かずに入室できた時点で上出来!
そもそも幼稚園の門をくぐる時点で雰囲気を察して泣いてしまうかな?と思っていたのです。
先生、これが今現在の娘です、どうぞ見てやってください・・
という気持ちであとはもう流れに任せました。
なんとか無事に終えて教室を後にしてから、何がなんだかな状態ながらもいつもよりもきちんとした服を身にまとって泣かずにやってのけた(大げさ)小さな娘がとても愛おしくなり、ぎゅっと抱きしめてたくさんたくさん褒めました。
ごほうびにジェラートも食べに行きました。
ここが服装よりも受け答えよりも大事にしたかったところ。
ママの希望で面接に付き合ってもらい、そんな中彼女なりに先生に自分のことを表現してくれたので「よくがんばったね!」と何度も何度も言いました。
合否がある面接だけど結果云々ではなく、私たち親子にとって学びのあるいい経験となりました。
やっぱりふだんしていないことはするものじゃないな~と(笑)
そしてありのままの娘を受け入れる育児をしていきたいなぁと。
こうしなさいああしなさいと言われるほどに違うことをしたがる娘のペースを見守りたいなぁと。
そんなことを考えながらお受験モード?から開放されルンルンな帰り道。
娘は雪の上をがしがし歩きすってんころりん。
きちんと系の服もすぐに汚れるのでありました。
2014年2月13日
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