(文:小林貴子さん)
自称、自分大好きな夫。
もともと笑っているような顔つきで、いつもリラックスしている感じ。
毎日楽しそうだね!と言うと、そんなことないって~会社行きたくね~なんて返されるけど、会社でも同じようなことを言われるとか・・・
さらに見た目もゆるキャラ的?
だけど、実は精神面は、けっこうタフ。
プレッシャーにもなかなか強い。
そんな夫を見ていたら『自己肯定感』というものと結びついた。
みなさんも時々見たり聞いたりする機会があるかもしれないこの言葉。
気になってどんなものだろうと調べてみると、なるほど。
夫はこの自己肯定感をしっかり持っていることがわかった。
自己肯定感、つまり、自分は大切な存在だ、ありのままの自分でいい、と思える心の状態である。
自己肯定感が高い人は自分に対して自信があって、ありのままの自分を受け入れることができると言われている。
逆に低い人は自分に対して自信がなくて何をするにも気力がない状態になってしまう。
身近の教育関係者によると、いじめや引きこもりなど何かしらトラブルを抱えてしまう子どもはこの自己肯定感が低い傾向にあると言う。
自己肯定感とは自分の中の大きな柱であり生きる力にもなるようだ。
そしてこの自己肯定感を子どもの頃から高めるためには、乳児期なら十分なスキンシップを、幼児期からは褒めたり存在自体を認めてあげることで、その子の自己肯定感は育まれていくのである。
夫は亡き祖父から常々、おまえは素晴らしい、と言われていたらしい。
隙あらば寝てしまうようなけっこうグータラな人なので、私は素晴らしい姿をあまり見たことがないのだけど、祖父はそんなグータラな孫を褒め称えていた。
それは存在自体に価値があるから。
命そのものに価値があるから。
そんな思いが根底にあって褒めていたのだろう。
(僕は生きている価値がある)
(ありのままの僕でいいんだ)
祖父の賛辞によって自分に対して自信がつき、いつしか夫は自分が大好きになった(のだと思う)。
あ。毎日私に、脱いだ服は片付けて!
食べ物を噛む時にくちゃくちゃ音を立てないで!
歯を磨いて!・・・
などと口うるさく言われてもケロッとしているのは、きっとありのままの自分に自信があるおかげね?!
そんなこんなでふだんから娘をよく褒めるように心がけている私。
さらに自分自身も褒めている私。
・・だって主婦って誰も褒めてくれんだもんね~!
人間誰しも良いところも悪いところもある。
私なんてむしろ、良いところ?はて???・・とちょっと考えてしまうくらい。
それでも私は私であって、この私と一生付き合っていくしかない。
上手くいかないことがあっても、そんな日もあるよね、こんなことをしてしまった自分も自分だよね、とまずは自分を受け入れてあげる。
そしてまたチャレンジする。
というか、朝から晩まで自我の強い2歳児と向き合っていると、
こらぁぁぁ!!!
と叱っては反省のくり返しで、こうやって自分を励ますしかない感じ?
大人になった今からだって自己肯定感を育むことはできると思うし、むしろどんどん自分を受け入れて褒めてあげることが自分の中のゆるぎない柱、生きる力になるのだ。
お疲れさま!今日もよく頑張ったね。
夜中の授乳に離乳食作り、大変だったよね。
会議であの時いい発言したね。
うまく行かなくても大丈夫。
またチャレンジすればいいんだよ。
一日の終わりに心の中で自分に言ってあげてみては?
2014年3月6日
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