ようやく春の気配も感じられるようになり、心待ちの日も近づいて来ましたね。
日本人がこの時期待ちわびると言えば?
そう「桜」です!
全国の開花予報も出たようですし、心浮き立つ花見の季節ももうスグです♪
もともと公家や武家のものだった花見の風習を庶民に広めたのは8代将軍徳川吉宗だとか。
お弁当を持ってのお花見は、今も昔も変わらぬ春の風物詩ですね。
お弁当も、もちろんいいですが、お茶と桜餅でのお花見も素敵です。
この桜餅、東と西では作り方も味わいも違っているのは、既にご存知のことでしょう。
東日本の桜餅は、別名「長命寺(ちょうめいじ)」とも言われ、小麦粉を水で溶いた生地を焦げ目がつかないように焼いたもの。
ほんのりピンクに色づけしたクレープ状の生地で餡を包み、桜の葉でくるみます。
東京、向島の長命寺の門番が、隅田川の土手の桜の葉の掃除に手を焼いて、葉を塩漬けにして餡を入れた餅を挟んだのがはじまりと言われています。
一方、西日本の桜餅は「道明寺(どうみょうじ)」とも言われるもので、道明寺粉を蒸して半練りにしたもので餡を包み、桜の葉でくるんだもの。
道明寺粉とは蒸したもち米を乾燥させて細かく挽いたもののことです。
江戸の長命寺(関東風・桜餅)が西日本に伝わる時に、道明寺粉にアレンジされたとも、平安時代から楽しまれていた椿の葉で上下を挟む椿餅が原型になった、とも言われています。
どちらもそれぞれに美味しいですので、あとはお好みで!
この時期、お店には色々な姿の桜餅が並んでいて「どれにしよう?」と迷うのも楽しみの一つですね。
でもこの桜餅、餡(あん)さえ用意すれば、案外簡単に作れます。
では、クレープを焼くように作れる、簡単桜餅の作り方をご紹介します。
桜の季節はこれからが本番!
皆様もお花見と共に、今回のおやつ「桜餅」を是非楽しんで下さいね。
2014年3月27日
二子玉川在住。日本紅茶協会認定ティーインストラクター。駅前のショッピングセンターの地下によく出没。美味しい物はないかとキョロキョロするのが趣味♪自宅で小人数制の「紅茶と料理」の教室を開催。オットとワンコの3人暮らし。