今わたくしセイノは、人生ではじめての事態に遭遇している。
ひとつ、過去最高に太っていること。
ふたつ、その原因がどうやらストレスからくるものでありそうなこと。
元々わたしはあまりストレスを感じやすい方ではなく、気が強くて思い通りにコトをおし進めるタイプなので、自身より周りがストレスをためやすい環境を作りだす張本人なのだが。
そのわたしが、どうやらストレスをため込んでいるらしい。
まさか自分がストレスで太るなんて思いもしなかったので想像もしていなかったんだけど、家に遊びに来た母とお茶を飲みながら喋ってたら言われたの。
あなたストレス太りじゃないの、って。
母が言わんとしていることは仕事のこととか夫婦関係のことっぽかったけど、そこでわたしはふと気付いた。
たしかにストレスかもしれん、と。
慌ただしい日常にかき消されがちだけど、ちょいちょい感じた記憶がある、ストレスを。
そこで、寝る前にベッドの中で、今一度じっくりとストレスを感じた自分を振り返ってみた。
今抱えている様々な問題や気になること、ちょっと引っかかっている心のモヤモヤなんかを改めて棚卸してみたの。
まず仕事。
確かにやることは多いし一筋縄ではいかないことだらけだし、頭を使う仕事なので良くも悪くもストレスはかかっている。
がしかし、それが耐えられないストレスか、と問いただすとそんなことはなく、むしろ不快な感情はないのよね。
そもそも好きでやっている仕事だし、人間関係はわりと良い環境にいるので、逆に息抜きになっている部分もある。
次にオット。
母に「ストレス太り」と言われたとき、ぶっちゃけ最初にこれが頭に浮かんだ。
オットは一見穏やかそうな平和な顔をしているクセに、中身はけっこうこだわりが強くて頑固で、わたしに負けず劣らず思い通りにモノゴトを押し通すタイプなので、衝突が多いのよね。
だから些細なことでもけっこうな大ゲンカになるんだけど、言いたいことが言える仲、と表すこともできる。
赤の他人がひとつ屋根の下に暮らしていればストレスを感じることなんて当たり前のことだし、なにしろ自分が好きで選んで結婚しているわけだから、ストレスを感じたとしても半分は自分の責任なわけで。
オットがどう感じているかは置いといて、わたしにはあまりストレスになっていないことが分かった。
最後にムスコのこと。
結論から言って、わたしのストレッサーはムスコである。
と書くとなんだか悪い意味でインパクトがあるけど、正確には「ムスコとの関係性の深さ」に原因があるような気がしているんだ。
元々わたしは「自立した個人同士が必要に応じて支え合う」関係を好むタイプなので、「自立していない個人(=子供)に依存される」という体験に面食らっているし、「子供(=依存してくる個人)がいなくては生きていけないほどその関係に依存している」自分に戸惑いを隠せない、というと分かりやすいか。
身もフタもない言い方をすると「子育てに向いていないタイプ」ってことだ。
それが子育てをしているから、ストレスになっている、と。
誤解のないようにあえて書くけど、ムスコのことは当たり前のように大好きだし、何よりも大切。
精いっぱい手間ヒマ愛情かけて育てていて、ムスコも愛情深いイイコに育っていると思うけど、その愛が、重い。
ムスコは今4歳で、まだまだお母さんが大好きな時期。
大好き大好きお母さん世界イチ大好き!っていう思いが、重い。
いや、わたしも好きだよ?
世界、いや宇宙イチ、ていうか何と比べても一番だから何イチでもいいんだけど、これ以上愛しい生き物は他にいないと断言できるほど、ムスコを愛してる。
この愛あふれる関係が、重い。
自分で好きでしている関係性の深さであり、愛し愛されるのはこの上ない幸福感を味わえるので止めないけど、この初めての体験に少なからず違和感は持ち続けている。
その歪みがじわりじわりと積み重なってストレスになっているのではないか。
こんな深い関係なんて今だけだし、ここまで頼ってくれて必要としてくれる人間なんて他にいないし、素晴らしい経験なのは分かってる。
でもどうしてもわたしの性格的に、早くムスコを「子供」でなく「ひとりの人間」として扱いたい、対等な関係を築きたいと思っているんだろうな。
なーんて、実際そうなったら急にさみしくなって、「あのころが懐かしいわ~」ってさめざめと愚痴ると思うので、その時はまたお付き合いくださいね。
あ、それと、このストレスがなくなるまではたぶん痩せないので、もうダイエットは諦めることにする。
二子玉川在住の某大学キャリアカウンセラー(JCDA認定CDA)。あらゆる世代の女性の就労支援がテーマ。二子玉川育ちの家事上手なオットとマイペースで自由人なムスコと3人で二子玉川ライフを満喫中。